テーマ「メカニズムから見るマイナンバー制度~匿名加工情報もまるわかり~」
講師 マイナンバーマニア・和内 太郎(ニックネーム)
ニッポンのマイナンバー制度は、世界的にも非常に稀な制度である。1億人に、一斉に、全くランダムな12ケタの番号を、国民以外の全住民に「個人単位」で付与するという大規模な取組は、諸外国でも類がない。特に「全くランダム」には「恥の文化」が根底にある。
ランダムな番号を繋げるため編み出されたのが大変複雑な「情報連携」の仕組みである。規則性があれば連携は要らない。例えば、「℡03…」「〒1…」の人は東京在住であると分かる。番号コードを見ただけで、個人情報の一端が垣間見えれば、連携は不要となる。
しかも、この大規模且つ複雑な仕組みを、法律上、殆ど「3つの義務」で回そうとしている。国民のカード必携義務もなければ、自治体にシステム改修の義務も課していない。
この制度の無理はここにある。地方分権時代における中央政府の苦渋と、そのビッグデー
タを匿名化して活用したい思惑が滲み出る、そんな制度を実務者の視点で解説します。
【講師紹介】
都内自治体勤務の29歳。マイナンバーに携わり足掛け5年。当時の民主党時代の構想から制度設計に携わり、病理解剖的にマイナンバー制度を理解する稀有な実務担当者。現在は、特定個人情報と匿名加工情報に携わる。マイナンバー実務検定1級、マイナンバー保護オフィサー。本人の正体は当日のお楽しみ。
1.日時 2016年(平成28年)12月18日(日) 午後2時~午後4時30分
2.場所 三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室(2)