2016年12月4日日曜日

現代都市政策研究会2016年12月例会案内


テーマ「メカニズムから見るマイナンバー制度~匿名加工情報もまるわかり~


講師 マイナンバーマニア・和内 太郎(ニックネーム)


ニッポンのマイナンバー制度は、世界的にも非常に稀な制度である。1億人に、一斉に、全くランダムな12ケタの番号を、国民以外の全住民に「個人単位」で付与するという大規模な取組は、諸外国でも類がない。特に「全くランダム」には「恥の文化」が根底にある。

ランダムな番号を繋げるため編み出されたのが大変複雑な「情報連携」の仕組みである。規則性があれば連携は要らない。例えば、「03」「〒1」の人は東京在住であると分かる。番号コードを見ただけで、個人情報の一端が垣間見えれば、連携は不要となる。

しかも、この大規模且つ複雑な仕組みを、法律上、殆ど「3つの義務」で回そうとしている。国民のカード必携義務もなければ、自治体にシステム改修の義務も課していない。

この制度の無理はここにある。地方分権時代における中央政府の苦渋と、そのビッグデー
タを匿名化して活用したい思惑が滲み出る、そんな制度を実務者の視点で解説します。


【講師紹介】

都内自治体勤務の29歳。マイナンバーに携わり足掛け5年。当時の民主党時代の構想から制度設計に携わり、病理解剖的にマイナンバー制度を理解する稀有な実務担当者。現在は、特定個人情報と匿名加工情報に携わる。マイナンバー実務検定1級、マイナンバー保護オフィサー。本人の正体は当日のお楽しみ。


1.日時 2016年(平成28年)12月18日(日) 午後2時~午後4時30分


.場所  三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室(2)

現代都市政策研究会2016年12月例会案内


テーマ「メカニズムから見るマイナンバー制度~匿名加工情報もまるわかり~


講師 マイナンバーマニア・和内 太郎(ニックネーム)


ニッポンのマイナンバー制度は、世界的にも非常に稀な制度である。1億人に、一斉に、全くランダムな12ケタの番号を、国民以外の全住民に「個人単位」で付与するという大規模な取組は、諸外国でも類がない。特に「全くランダム」には「恥の文化」が根底にある。

ランダムな番号を繋げるため編み出されたのが大変複雑な「情報連携」の仕組みである。規則性があれば連携は要らない。例えば、「03」「〒1」の人は東京在住であると分かる。番号コードを見ただけで、個人情報の一端が垣間見えれば、連携は不要となる。

しかも、この大規模且つ複雑な仕組みを、法律上、殆ど「3つの義務」で回そうとしている。国民のカード必携義務もなければ、自治体にシステム改修の義務も課していない。

この制度の無理はここにある。地方分権時代における中央政府の苦渋と、そのビッグデー
タを匿名化して活用したい思惑が滲み出る、そんな制度を実務者の視点で解説します。


【講師紹介】

都内自治体勤務の29歳。マイナンバーに携わり足掛け5年。当時の民主党時代の構想から制度設計に携わり、病理解剖的にマイナンバー制度を理解する稀有な実務担当者。現在は、特定個人情報と匿名加工情報に携わる。マイナンバー実務検定1級、マイナンバー保護オフィサー。本人の正体は当日のお楽しみ。


1.日時 2016年(平成28年)12月18日(日) 午後2時~午後4時30分


.場所  三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室(2)

都市研2016年度広島県鞆の浦・尾道合宿感想


鞆の浦・尾道合宿に参加して

A.     I.   



 今回は広島県鞆の浦・尾道へ二泊三日の合宿に行って参りました。

  1日目は、鞆の浦「さくらホーム」で、羽田富美江施設長より地域包括ケアの実践についてお伺い致しました。キーワードは「地域住民との信頼関係」です。

 羽田施設長は地域住民の理解を得るために、スタッフが地域にとけ込む努力をすることがなにより大事なことだとおっしゃっていました。特に印象に残っている言葉は「スタッフの中でも、外(他県や他市)から来た人の方が(より地域に根付こうと)頑張る。移住してきた人はもっと頑張る。」というものでした。私は地域包括ケアとは、地元の人が地元をよりよくするために行うものであり、そこに外部から来た人の入り込む余地は無いように考えていたため、衝撃を受けました。実際、さくらホーム開設当初は、住民からの反対や、理解を得られないことも多々あったとおっしゃっていました。そこを乗り越え信頼を勝ち取るには、想像を絶するような努力をなさったのだろうと思います。それでも外部から来た人が励む理由は、羽田施設長もおっしゃっていたように、地元の人には当たり前すぎてわからないその土地の魅力を残していくためです。

  鞆の浦ならではの地域性があり、必ずしもさくらホームのままの形で、東京都に持ち帰り、上手く活かせるとは限りません。しかし、外部から来た人は東京都にも大勢います。行政が地域住民だけではなく、外部から来た人も巻き込んで、地域全体の信頼関係を構築していくお手伝いをすることができれば、より充実した地域包括ケアの実践に繋がっていくのではないかと羽田施設長のお話を受けて考えました。



2日目は、尾道で「NPO法人空き家再生プロジェクト」の豊田雅子代表にお話を伺った後、実際にいくつか再生された空き家を見学に行きました。

 借主や買い取り手は、若い人が多いとのことでした。特に美術大学の学生や、芸術家がデザインした空き家は、家そのものが一つの作品になっており、小さな美術館を観覧しているような楽しさがありました。家の中に井戸があったり、伝統的な建築様式が残されていたりと、インパクトが強かったです。

 以上のように魅力的な空き家の活用を拝見して感動した一方、わざわざ東京都から尾道の空き家バンクに来る人がいるという話を聞いて、練馬区にも空き家バンクがあるのに活かせきれておらず、残念に思いました。尾道の絶景には勝てないかもしれませんが、利便性の良さなど東京都ならではの良さを引き出し、周知していく必要があると感じました。



 全体を通じて、同じ女性として女性が活躍している姿を間近で拝見することができ、とても良い刺激になりました。自分も練馬区の職員として、今より一層街を良くしていくという熱い信念を持ち、励んでいきたいです。

都市研2016年度広島県鞆の浦・尾道合宿感想


鞆の浦・尾道合宿に参加して

A.     I.   



 今回は広島県鞆の浦・尾道へ二泊三日の合宿に行って参りました。

  1日目は、鞆の浦「さくらホーム」で、羽田富美江施設長より地域包括ケアの実践についてお伺い致しました。キーワードは「地域住民との信頼関係」です。

 羽田施設長は地域住民の理解を得るために、スタッフが地域にとけ込む努力をすることがなにより大事なことだとおっしゃっていました。特に印象に残っている言葉は「スタッフの中でも、外(他県や他市)から来た人の方が(より地域に根付こうと)頑張る。移住してきた人はもっと頑張る。」というものでした。私は地域包括ケアとは、地元の人が地元をよりよくするために行うものであり、そこに外部から来た人の入り込む余地は無いように考えていたため、衝撃を受けました。実際、さくらホーム開設当初は、住民からの反対や、理解を得られないことも多々あったとおっしゃっていました。そこを乗り越え信頼を勝ち取るには、想像を絶するような努力をなさったのだろうと思います。それでも外部から来た人が励む理由は、羽田施設長もおっしゃっていたように、地元の人には当たり前すぎてわからないその土地の魅力を残していくためです。

  鞆の浦ならではの地域性があり、必ずしもさくらホームのままの形で、東京都に持ち帰り、上手く活かせるとは限りません。しかし、外部から来た人は東京都にも大勢います。行政が地域住民だけではなく、外部から来た人も巻き込んで、地域全体の信頼関係を構築していくお手伝いをすることができれば、より充実した地域包括ケアの実践に繋がっていくのではないかと羽田施設長のお話を受けて考えました。



2日目は、尾道で「NPO法人空き家再生プロジェクト」の豊田雅子代表にお話を伺った後、実際にいくつか再生された空き家を見学に行きました。

 借主や買い取り手は、若い人が多いとのことでした。特に美術大学の学生や、芸術家がデザインした空き家は、家そのものが一つの作品になっており、小さな美術館を観覧しているような楽しさがありました。家の中に井戸があったり、伝統的な建築様式が残されていたりと、インパクトが強かったです。

 以上のように魅力的な空き家の活用を拝見して感動した一方、わざわざ東京都から尾道の空き家バンクに来る人がいるという話を聞いて、練馬区にも空き家バンクがあるのに活かせきれておらず、残念に思いました。尾道の絶景には勝てないかもしれませんが、利便性の良さなど東京都ならではの良さを引き出し、周知していく必要があると感じました。



 全体を通じて、同じ女性として女性が活躍している姿を間近で拝見することができ、とても良い刺激になりました。自分も練馬区の職員として、今より一層街を良くしていくという熱い信念を持ち、励んでいきたいです。

2016年11月12日土曜日

現代都市政策研究会2016年9月例会感想


(2016年9月例会感想) 

「都市をたたむ」を聞いて
T.     S.



  今回は首都大学東京の饗庭先生から「都市をたたむ~人口減少時代の都市計画はどのようにあるべきか、具体的な事例を通じて考える~」についてのお話を伺いました。印象的だったのが、人口が減少していくことは変わらないので、これからの時代、自治体に求められるのは地域間での人の奪い合いではなく、人口減少に適応した政策を考え、マネージメントしていくことであるという先生のお言葉でした。

  私は大学時代に欧州の比較都市史研究を専門とする教授の下で学んでいたことがあり、その頃に、コンパクトシティ政策等についても少しかじったことがあったので、今回のお話は大変興味深いものでした。例えば、ヨーロッパの都市(例えば、ドイツやフランス、イタリア等)の場合、中世時代の都市形成の特徴として市民が暮らす巨大な都市の周りに外敵から身を守るための、あるいは内部統治のための街壁を形成した結果として、現代のヨーロッパ都市は街壁を環状線へと変貌させ、郊外や他の都市と交通網を結んだ、そもそもの都市形成がコンパクトシティに馴染みやすい発展を遂げたと学んだことがあります。

他方で、今回の先生のお話では、日本における都市空間の拡大・縮小の特徴として、スプロールからスポンジへの変容があげられるというものがありました。日本は、戦後の農地解放によって中規模土地所有者たちの個々の意思決定によって土地が切売りされた結果として、ぽこぽこと虫食い的に土地が切開かれて拡大(スプロール)していき、逆に人口が減少する際には、空き家が点在し始め、スポンジ状に都市が小さくなっていくというものです。これらの話を併せると、日本の都市空間の拡大・縮小の特徴は、今後の人口減少時代において、大陸の先進国と同じには語ることができない、特有の難しさがあるのではないかと感じさせられました。

また、先生が実際に関わった事例として国立市谷保の空き家のお話がありました。大きい家で借り手が見つからず、そのままになってしまっていた家をいかに活用するかという事例で、大家さんや地域住民に受け入れてもらうために、建築士と大学の先生が学生や地域住民を交えた検討を行い。シェアハウスとしてできるだけ多くの人々で費用分散を図るというものでした。ポイントはあえて行政や民間のディベロッパー等を利用しなかったということでした。特に行政を利用しなかったのは、公的資金を投入するとなると、協議会等に諮る関係で、計画作成だけで3年かかってしまったりする等、意思決定に時間を要するからとのことでした。

  空き家問題については、私自身が東京出身で、東京の自治体で働いてみて少し驚いたことの一つで、比較的、人口流入の傾向にあると思っていた東京においても、空き家問題が顕在化し、地方都市だけの問題ではない、今後の東京の課題の一つなのだと知りました。この空き家問題については、私が仕事で高齢介護分野にいるときに実務で少し関わったことがあるのですが、確かに、行政で公的資金を投入するとなると、調査や評価に時間がかかります。また、行政主導で公的資金を投入するとなると、どうしても福祉分野や子育て分野の建物として活用できないかという話がでます。しかし、空き家は多くの場合、古い物件で、建築基準法の用途変更やバリアフリー法関連、消防法等のハードルを越えることが難しく、これらの分野での活用がとても困難である印象です。また、おそらく、今後もこれらの基準を緩和させることは、難しいのではないかと考えられます。

ですので、今回、伺った事例のように地域の人を巻き込んだ住民主体の活用方法の模索や住民主体の活動は、今後の先駆けとなる事例だったのではないかと思います。また、今後は、行政もこのような主体的に活動する団体を支援できるよう、早い段階で関係法令等の専門的な観点から助言や、求めのある場合には提案等を行えるような体制づくりをしていくことが必要とされているのではないかと感じました。

  今回のお話は、学生時代にゼミでやっていた内容にも関わりのある話でありましたし、実際に自分が行政で働いて現実の難しさを知った事例とも関係する話であったので、とても刺激的でした。皮肉にもこれからの人口減少の中で、高齢者として生きるのは、実は自分自身であったり、自分たちの子供たちの世代であると思うので、私が将来、このような分野で関わることがあった時に、行政に対して、求められるものを実行に移せるよう、今後も知識や経験を積み上げていきたいと思います。

現代都市政策研究会2016年9月例会感想


(2016年9月例会感想) 

「都市をたたむ」を聞いて
T.     S.



  今回は首都大学東京の饗庭先生から「都市をたたむ~人口減少時代の都市計画はどのようにあるべきか、具体的な事例を通じて考える~」についてのお話を伺いました。印象的だったのが、人口が減少していくことは変わらないので、これからの時代、自治体に求められるのは地域間での人の奪い合いではなく、人口減少に適応した政策を考え、マネージメントしていくことであるという先生のお言葉でした。

  私は大学時代に欧州の比較都市史研究を専門とする教授の下で学んでいたことがあり、その頃に、コンパクトシティ政策等についても少しかじったことがあったので、今回のお話は大変興味深いものでした。例えば、ヨーロッパの都市(例えば、ドイツやフランス、イタリア等)の場合、中世時代の都市形成の特徴として市民が暮らす巨大な都市の周りに外敵から身を守るための、あるいは内部統治のための街壁を形成した結果として、現代のヨーロッパ都市は街壁を環状線へと変貌させ、郊外や他の都市と交通網を結んだ、そもそもの都市形成がコンパクトシティに馴染みやすい発展を遂げたと学んだことがあります。

他方で、今回の先生のお話では、日本における都市空間の拡大・縮小の特徴として、スプロールからスポンジへの変容があげられるというものがありました。日本は、戦後の農地解放によって中規模土地所有者たちの個々の意思決定によって土地が切売りされた結果として、ぽこぽこと虫食い的に土地が切開かれて拡大(スプロール)していき、逆に人口が減少する際には、空き家が点在し始め、スポンジ状に都市が小さくなっていくというものです。これらの話を併せると、日本の都市空間の拡大・縮小の特徴は、今後の人口減少時代において、大陸の先進国と同じには語ることができない、特有の難しさがあるのではないかと感じさせられました。

また、先生が実際に関わった事例として国立市谷保の空き家のお話がありました。大きい家で借り手が見つからず、そのままになってしまっていた家をいかに活用するかという事例で、大家さんや地域住民に受け入れてもらうために、建築士と大学の先生が学生や地域住民を交えた検討を行い。シェアハウスとしてできるだけ多くの人々で費用分散を図るというものでした。ポイントはあえて行政や民間のディベロッパー等を利用しなかったということでした。特に行政を利用しなかったのは、公的資金を投入するとなると、協議会等に諮る関係で、計画作成だけで3年かかってしまったりする等、意思決定に時間を要するからとのことでした。

  空き家問題については、私自身が東京出身で、東京の自治体で働いてみて少し驚いたことの一つで、比較的、人口流入の傾向にあると思っていた東京においても、空き家問題が顕在化し、地方都市だけの問題ではない、今後の東京の課題の一つなのだと知りました。この空き家問題については、私が仕事で高齢介護分野にいるときに実務で少し関わったことがあるのですが、確かに、行政で公的資金を投入するとなると、調査や評価に時間がかかります。また、行政主導で公的資金を投入するとなると、どうしても福祉分野や子育て分野の建物として活用できないかという話がでます。しかし、空き家は多くの場合、古い物件で、建築基準法の用途変更やバリアフリー法関連、消防法等のハードルを越えることが難しく、これらの分野での活用がとても困難である印象です。また、おそらく、今後もこれらの基準を緩和させることは、難しいのではないかと考えられます。

ですので、今回、伺った事例のように地域の人を巻き込んだ住民主体の活用方法の模索や住民主体の活動は、今後の先駆けとなる事例だったのではないかと思います。また、今後は、行政もこのような主体的に活動する団体を支援できるよう、早い段階で関係法令等の専門的な観点から助言や、求めのある場合には提案等を行えるような体制づくりをしていくことが必要とされているのではないかと感じました。

  今回のお話は、学生時代にゼミでやっていた内容にも関わりのある話でありましたし、実際に自分が行政で働いて現実の難しさを知った事例とも関係する話であったので、とても刺激的でした。皮肉にもこれからの人口減少の中で、高齢者として生きるのは、実は自分自身であったり、自分たちの子供たちの世代であると思うので、私が将来、このような分野で関わることがあった時に、行政に対して、求められるものを実行に移せるよう、今後も知識や経験を積み上げていきたいと思います。

現代都市政策研究会2016年11月例会案内


現代都市政策研究会201611月例会


 変わりゆく多様性のまち 渋谷駅~代官山駅を歩く



渋谷のまちの特性は多様性(ダイバーシティ)にあります。渋谷区景観計画においても、基本目標を「多様な界わいが共存する都市」としています。これは、渋谷駅周辺でもセンター街と青山通りは異り、歩いて行ける距離に代官山、松濤の住宅街、奥渋谷の神山町、原宿、青山といった個性的な街があることを示します。

この渋谷の街の魅力を発信しているのが「渋谷コンシェルジュ」のみなさま。渋谷を深く知り、渋谷が大好きな人の集まりです。今回は「渋谷コンシェルジュの会」が今年1月に発行した『渋谷まち歩きレシピ』を片手に、変わりゆく渋谷の迷宮を巡ってみようという企画です。

ゴールの代官山駅では、「渋谷コンシェルジュ」のメンバーと、東急東横線線路跡地を活用した最新スポットのログロード代官山で、話題のクラフトビールを飲みながら懇親会をしたいと思います。(文責 早川)



1.日  時 20161127日(日)午後2時~午後5時(雨天決行。終了後懇親会。)

2.集合場所 渋谷ヒカリエ11階スカイロビー(エスカレータホール北側の渋谷駅周辺模型前)

※当日の緊急連絡先 早川携帯090-8800-4415 室地携帯080-5403-2485

3.案内人  代表の玉井美歌男氏ほか一般社団法人しぶやコンシェルジュの会の方々

4.懇親会  ログロード代官山内スプリングバレー 一人3千円程度の予定

5.参加連絡 懇親会場の予約が必要なため、参加者は11/20(日)までに都市研MLまたは早川アドレスj-hayakawa@kss.biglobe.ne.jpまでメールをください。

6.主な見どころ

   渋谷ヒカリエ  渋谷駅周辺の将来模型を見ながら再開発の概要を把握します。

   文化総合センター大和田  東急文化会館にあったプラネタリウムを移設した区施設。

   代官山ヒルサイドテラス  旧山手通りに面する槇文彦設計の複合施設。

   旧朝倉家住宅  元東京府議会議長の朝倉虎治郎によって大正8年建てられた重要文化財。

   代官山アドレス  旧同潤会アパートを市街地再開発事業で建替えた集合住宅。

      ログロード代官山  代官山駅に隣接する東横線線路跡地を利用したログハウス風商業施設。




現代都市政策研究会2016年11月例会案内


現代都市政策研究会201611月例会


 変わりゆく多様性のまち 渋谷駅~代官山駅を歩く



渋谷のまちの特性は多様性(ダイバーシティ)にあります。渋谷区景観計画においても、基本目標を「多様な界わいが共存する都市」としています。これは、渋谷駅周辺でもセンター街と青山通りは異り、歩いて行ける距離に代官山、松濤の住宅街、奥渋谷の神山町、原宿、青山といった個性的な街があることを示します。

この渋谷の街の魅力を発信しているのが「渋谷コンシェルジュ」のみなさま。渋谷を深く知り、渋谷が大好きな人の集まりです。今回は「渋谷コンシェルジュの会」が今年1月に発行した『渋谷まち歩きレシピ』を片手に、変わりゆく渋谷の迷宮を巡ってみようという企画です。

ゴールの代官山駅では、「渋谷コンシェルジュ」のメンバーと、東急東横線線路跡地を活用した最新スポットのログロード代官山で、話題のクラフトビールを飲みながら懇親会をしたいと思います。(文責 早川)



1.日  時 20161127日(日)午後2時~午後5時(雨天決行。終了後懇親会。)

2.集合場所 渋谷ヒカリエ11階スカイロビー(エスカレータホール北側の渋谷駅周辺模型前)

※当日の緊急連絡先 早川携帯090-8800-4415 室地携帯080-5403-2485

3.案内人  代表の玉井美歌男氏ほか一般社団法人しぶやコンシェルジュの会の方々

4.懇親会  ログロード代官山内スプリングバレー 一人3千円程度の予定

5.参加連絡 懇親会場の予約が必要なため、参加者は11/20(日)までに都市研MLまたは早川アドレスj-hayakawa@kss.biglobe.ne.jpまでメールをください。

6.主な見どころ

   渋谷ヒカリエ  渋谷駅周辺の将来模型を見ながら再開発の概要を把握します。

   文化総合センター大和田  東急文化会館にあったプラネタリウムを移設した区施設。

   代官山ヒルサイドテラス  旧山手通りに面する槇文彦設計の複合施設。

   旧朝倉家住宅  元東京府議会議長の朝倉虎治郎によって大正8年建てられた重要文化財。

   代官山アドレス  旧同潤会アパートを市街地再開発事業で建替えた集合住宅。

      ログロード代官山  代官山駅に隣接する東横線線路跡地を利用したログハウス風商業施設。




2016年9月17日土曜日

現代都市政策研究会2016年9月例会案内


現代都市政策研究会2016年9月例会

テーマ「都市をたたむ~人口減少時代の都市計画はどのようにあるべきか、具体的事例を通じて考える~

講師 饗庭伸氏(首都大学東京都市環境科学研究科都市システム科学域准教授)



人口減少時代、そして縮小していく都市における『都市計画』はどうあったら良いのか。コンパクトシティという提案はあるものの、その現実には、様々な問題があります。

現実の都市空間の変容を見ていくと、人口減少とともに都市全体がコンパクトに小さくなっていくのではなく、都市の規模を同じくしつつスポンジ状のように都市の中に空洞ができていくような変化が認められます。これらを踏まえると、これからのまちづくりを考えるに際し、実はこれまでの『都市計画』手法では通用せず、人口減少時代に向け、『都市計画』そのもののパラダイム変換が求められているのかもしれません。

講師にお呼びした饗庭先生は、長い間、この問題を取り上げられ、今回出版された『都市をたたむ~人口減少時代をデザインする都市計画~』(2015年12月 花伝社)では、この問題について、具体的に実践されているまちづくりの事例を取り上げながら、2つの空間モデルを挙げられ、その違いと都市計画の違い、コンパクトシティとスポンジシティの都市のたたみ方の違いを示されています。

 今回は、『都市計画』に関する最新の提案に関するお話を伺い、今後のまちづくりについて皆さんと考えたいと思います。是非、ご参加ください。(文責 室地隆彦)



1.日時 2016年(平成28年)9月25日(日) 午後2時~午後4時30分


.場所  三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室(2)

現代都市政策研究会2016年9月例会案内


現代都市政策研究会2016年9月例会

テーマ「都市をたたむ~人口減少時代の都市計画はどのようにあるべきか、具体的事例を通じて考える~

講師 饗庭伸氏(首都大学東京都市環境科学研究科都市システム科学域准教授)



人口減少時代、そして縮小していく都市における『都市計画』はどうあったら良いのか。コンパクトシティという提案はあるものの、その現実には、様々な問題があります。

現実の都市空間の変容を見ていくと、人口減少とともに都市全体がコンパクトに小さくなっていくのではなく、都市の規模を同じくしつつスポンジ状のように都市の中に空洞ができていくような変化が認められます。これらを踏まえると、これからのまちづくりを考えるに際し、実はこれまでの『都市計画』手法では通用せず、人口減少時代に向け、『都市計画』そのもののパラダイム変換が求められているのかもしれません。

講師にお呼びした饗庭先生は、長い間、この問題を取り上げられ、今回出版された『都市をたたむ~人口減少時代をデザインする都市計画~』(2015年12月 花伝社)では、この問題について、具体的に実践されているまちづくりの事例を取り上げながら、2つの空間モデルを挙げられ、その違いと都市計画の違い、コンパクトシティとスポンジシティの都市のたたみ方の違いを示されています。

 今回は、『都市計画』に関する最新の提案に関するお話を伺い、今後のまちづくりについて皆さんと考えたいと思います。是非、ご参加ください。(文責 室地隆彦)



1.日時 2016年(平成28年)9月25日(日) 午後2時~午後4時30分


.場所  三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室(2)

都市研2016年度鞆の浦・尾道合宿ご案内


.合宿日程

(1)2016年11月4日()~6日() 2泊3日

(2)宿泊先

11月4日() リッチモンドホテル福山駅前

11月5日() グリーンヒルホテル尾道 

 .主な行程(あくまでも現段階の予定です)

(1)11月4日()

東京発新幹線(8時10分)-福山着(11時44分)

福山からバス(30分)で鞆の浦12時30分着

鞆の浦-昼食

ヒヤリング先-鞆の浦さくらホーム 羽田富美江氏 地域包括ケアを実践しているだけではなく鞆の浦まちづくり塾などにも取り組んでいます。

鞆の浦さくらホーム http://www.tomo-sakurahome.net/

鞆の浦のまち歩き 可能であれば福山市のボランティア観光ガイドに依頼

鞆の浦または福山駅近くで夕食。夕食後、ホテルへ 福山泊

(2)11月5日()

朝、福山からバスで鞆の浦へ

クルーズ船で鞆の浦(11時10分発)-尾道駅前(12時10分着) 瀬戸内海の景色を楽しみます。

尾道-昼食

ヒヤリング先-NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表 豊田雅子氏 多くの空き家再生に取り組んでいて全国的にも有名です。 

NPO法人尾道空き家再生プロジェクト http://www.onomichisaisei.com/

尾道まち歩き&夕食(懇親会) 尾道市前職員の方にまちを案内していただきます。夜はその方を囲んでの懇親会を行います。

懇親会後、ホテルへ 尾道泊

 (3)11月6日()

午前中 検討中または自由行動

新尾道発新幹線(12時40分発)-東京着(16時33分)

の状況によってはもう少し早めの新幹線で帰ることも検討します。

.募集参加人数 8名

.費用(今現在の概算です)

 @62,000円/1人

(内訳)

福山までの往復交通費+宿泊代(2泊分)       42,000

夕食・懇親会(2回)+昼食(3回)          15,000

その他、フェリー代、ヒヤリング視察費(資料代)など  5,000

.参加申し込み

(1)参加申し込み  室地までメールでお願いいたします。

メール murochi-t@nifty.com
(2)申し込み期限 9月30日まで 申し込み人数(8名)になった段階で締め切らせていただきます。

都市研2016年度鞆の浦・尾道合宿ご案内


.合宿日程

(1)2016年11月4日()~6日() 2泊3日

(2)宿泊先

11月4日() リッチモンドホテル福山駅前

11月5日() グリーンヒルホテル尾道 

 .主な行程(あくまでも現段階の予定です)

(1)11月4日()

東京発新幹線(8時10分)-福山着(11時44分)

福山からバス(30分)で鞆の浦12時30分着

鞆の浦-昼食

ヒヤリング先-鞆の浦さくらホーム 羽田富美江氏 地域包括ケアを実践しているだけではなく鞆の浦まちづくり塾などにも取り組んでいます。

鞆の浦さくらホーム http://www.tomo-sakurahome.net/

鞆の浦のまち歩き 可能であれば福山市のボランティア観光ガイドに依頼

鞆の浦または福山駅近くで夕食。夕食後、ホテルへ 福山泊

(2)11月5日()

朝、福山からバスで鞆の浦へ

クルーズ船で鞆の浦(11時10分発)-尾道駅前(12時10分着) 瀬戸内海の景色を楽しみます。

尾道-昼食

ヒヤリング先-NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表 豊田雅子氏 多くの空き家再生に取り組んでいて全国的にも有名です。 

NPO法人尾道空き家再生プロジェクト http://www.onomichisaisei.com/

尾道まち歩き&夕食(懇親会) 尾道市前職員の方にまちを案内していただきます。夜はその方を囲んでの懇親会を行います。

懇親会後、ホテルへ 尾道泊

 (3)11月6日()

午前中 検討中または自由行動

新尾道発新幹線(12時40分発)-東京着(16時33分)

の状況によってはもう少し早めの新幹線で帰ることも検討します。

.募集参加人数 8名

.費用(今現在の概算です)

 @62,000円/1人

(内訳)

福山までの往復交通費+宿泊代(2泊分)       42,000

夕食・懇親会(2回)+昼食(3回)          15,000

その他、フェリー代、ヒヤリング視察費(資料代)など  5,000

.参加申し込み

(1)参加申し込み  室地までメールでお願いいたします。

メール murochi-t@nifty.com
(2)申し込み期限 9月30日まで 申し込み人数(8名)になった段階で締め切らせていただきます。

現代都市政策研究会2016年7月例会感想




大都市の闇
                                                    H.     S.



「亡くなったAさんは、父は行方不明。母が生活を支えてくれていたが多感な時期にその母も失った。

さまよう心を埋めてくれたのは風俗の世界だった。「なんでも相談しなさい」マネージャーが優しい声をかけてくれた。誰よりも頼りにできると思った。甘い言葉に誘われて、風俗が華美な世界に思えていった。過酷な内容とは知らされずに、安易に「高収入」に惹かれていった。自分にもできる高収入はなにより魅力的だった。

 でも、支配の手段として暴力があった。「逃げたらどうなるか」と脅されてそこにいるしかなかった。それでも過酷な性的サービスに嫌気がさして反発した。言いなりにならないことから歌舞伎町の路上で暴力を振るわれ、その場から警察に保護された。

 婦人保護施設にきたAさんは、「二度とあの世界に戻りたくない」そう言いきった。「ここからやり直そう」新しい生活を求めてゆくはずだった。しかし、再び風俗の世界に戻っていった。

 呂律のまわらない言葉で時々施設に電話が入った。「また、戻りたいよ」「時どき、電話するね」。

 けれども、Aさんを待っていたのは死だった。デリバリの先のホテルの廊下で遺体となって発見された。警察からは急性心不全と言われた。本当にそうだろうか。28歳の人生だった。

 切ない。死ななくてよかったのに。家族のいないAさんは、無縁仏としてお寺に埋葬された。やりきれない思いで見送った。」

 全国婦人保護施設等連絡協議会会長の横田千代子さんに伺った話である。

婦人保護施設は買収防止法で、行き場をなくした女性たちを保護、自立させる施設として始まった。それでも2014年の厚生労働省調査では、売春による保護は4%にしかすぎないという。

 しかし、ほんとうに保護を必要とする女性たちが減ったのだろうか。昭和55年頃横田さんの施設にいる人の平均年齢は56歳ぐらいだった。けれども、現在は平均年齢36歳に下がっている。もっとも多いのが20代で次いで3040代、1人だけだが10代の女性もいる。都市の闇に取り残されている女性はもっといるのではないだろうか。

 入所者の70%が精神科受診者である。病名は統合失調症感情障害、双極性障害、心因反応、PTSD、自閉症スペクトラム症候群、覚せい剤残滓性障害などさまざまだ。

 同時に特徴的なことは、暴力を受けてきた人が91%とほとんどの女性が暴力を経験している。相手は、夫、内縁の夫、実父、実母、継父、祖父、叔父、兄弟、その他知人、他人など。性虐待を受けた人も60%を超えている。

 女性たちに共通するのが、軽度の知的障害であったり、また、コミュニケーションがうまく取れないこと。自分をうまく人に伝えることができないなかで、例えば風俗にしか生きる道が見いだせない。そんな女性を風俗は商品としてからめ取っていく。Bさんは、軽度の知的障害があり児童養護施設で育った。10代で性風俗の世界に入りAV女優をしてきた。高収入を得る経験をしたBさんは施設では生活できない。家庭への憧れを持っている。「子どもが欲しい。相手が誰でもいい、妊娠したい」いつもそう言っていた。でも、「デビューしていた自分が誇らしいと思う部分もある」とも横田さんは聞いている。本当の気持ちは不安なのだろう。

実は、こうした女性たちを私たちは見ていないだけなのではないだろうか。「施設にたどり着く女性たちはほとんどの人がとてもさびしがり屋です。孤独です。家族からも愛する人からも見放されて、時には自分が産んだ子どもとも別れなければならない状況に置かれる人も少なくありません。だからと言って、「生きる力」がないわけではありません。生きる逞しさも備えています。ただ、「何のために」「誰のために」とほとんどの人が「生きる目的」を問いかけながら生活しています。人と共に生きる何かが社会から奪われているように思えてなりません」と横田さんはいう。

NPObondプロジェクトが2011年、渋谷で101人の12歳から29歳までの若い女性に「生きる力アンケート」調査をした。「消えたい」「死にたい」と64%の少女が回答している。居場所のない女性たちが寂しさを紛らわせるために援助交際をしている。背景に父親からの性虐待、母親からの虐待を受けていることもあるが、特に理由がなくても「漠然とした不安感・空虚感・孤独感」から家出に至ることもあるという。中には自殺未遂の少女も16%いる。性的市場でそうした家出少女の取引がなされているそうだ。



これは一体なんだろう。華やかな都会の陰で実は不安を抱えている少女がいる。そして、売春も実は減っていないのではないか。

容姿による差別、うまいサービスをできない女性には暴力が振るわれたり、ドライアイスを両手に持たせるなどの虐待が現にあるのだ。一方で、高い報酬、甘い言葉や話し相手になってくれるという安心感から抜け出せないという気持ちがつくられる。



これは、性を売買しているのはない。もっと、人間を商品化して序列化しているのだと思う。そして、その根っこのところは、多くの若者の持つ不安感と共通する。誰かに承認して欲しい。ダイバーシティという言葉がはやっているけれども、それが高学歴、高いコミュニケーション能力を持つものは男女を問わず高い評価を受けるということであれば、きっとそれは間違っている。人が安全に安心して暮らせ、将来に小さくとも希望を持てることが守られねば、みんなが豺狼と成り果ててしまうだろう。

横田さんの話を聞いてそんなことを考えた。



横田さんの主張は女性支援法(仮称)をつくりもっと女性を救済できるようにしたいということ。

それは、まったくそうだと思うのだが、私は、制度をどんなに整備しても安心を届けるのは難しいのだと思った。まず、若い人たちの不安を受け止める相談をする。たどたどしい言葉でも優秀でなくてもばかにしない、そういう人が聞いてくれる場が要るのではないか。そして善意ではなくて専門知識に基づく助言や治療のできる医師がやはりいるのではないかと思った。