2017年9月17日日曜日

都市研 40周年記念 シンポジウム ~新しい世代につなぐ~

都市研 40周年記念 シンポジウム
~新しい世代につなぐ~
1.日時 2017年11月12日(日)13時から16時20分まで (開場:12時30分)
2.会場 三鷹市市民協働センター2階会議室 (三鷹市下連雀4−17−23)

2017年9月9日土曜日

現代都市政策研究会2017年9月例会案内


テーマ「合意形成の意義と限界~大規模開発を事例として~」

講師 礒崎初仁氏(中央大学法学部教授)

国や自治体の計画づくりや事業実施に至る過程の中で「合意形成」という言葉が一つのキーワードになっている。しかし、合意形成にあたっては、そもそも合意形成とは何か、誰に対して、どのような方法で、いつ、どこまで行えば「合意形成」を果たしたと言えるのかは、それぞれの現場において暗中模索が繰り返されているのが現状と言える。

特に、大規模事業においては、悩ましいところであり、現場を経験している職員の中には、その限界すら感じざるを得ない時もあるのではないか。

そのような問題認識のもと、現代都市政策研究会では、過去、2010年に『大規模開発と合意形成』をテーマにソウル市内で行われた清渓川の復元事業について、研究者、事業者、住民団体の3者からヒヤリング調査も実施している。

今回の例会では、礒崎初仁先生(中央大学法学部教授)をお呼びし、昨年『自治研究』(平成28年7月号・8月号)に発表された論文、「大規模開発と合意形成」をもとにお話を伺い、改めて「合意形成」とは何か、いつ、どこまで行えば「合意形成を果たした」と言えるのか、特に大規模開発を事例に「合意形成」の意義と限界について皆さんで考えてみたい。(文責 室地隆彦)



1.日時 2017(平成29)924()午後2時~午後430



2.場所 三鷹駅前コミュニティセンター4階中会議室(2)

現代都市政策研究会2017年7月例会感想


ベルギー、フランスのエコミュージアム視察報告を聞いて

K.      S.      

 エコミュージアムとは何か。これについて、多くの人は知らないのではないのかと思う。矢野会員は、エコミュージアムとは①フランスにおいて地方文化再評価の中で1960年代後半に誕生した概念であり、②地域社会の内発的・持続的な発展に寄与することを目的に一定の地域において住民の参加により環境と人間との関りを探る活動と仕組みと定義され、③ある一定地域において成立した有形無形の生活・文化・産業の遺産や記憶等を対象としている、④ベルギーで視察した炭鉱施設は世界遺産に登録されているが来館者はさほど増えていないと説明している。

このうち、④については日本とは対照的と言えよう。日本では、世界遺産登録を地域おこし、町おこしと結ぶ付け、観光拠点として打ち出し観光客の増加を期待しているからである(例:群馬県の富岡製糸工場)。ここに日本と欧州との文化の相違点を見出すことができると言ってもよい。日本ではとかく、人を呼び込み、経済効果を高めることに熱心である。経済効果が高まるのは良いが、その弊害として当該地域の環境汚染が懸念される。世界遺産登録に熱心になるのも良いが、世界遺産登録後も静かな環境が維持されることについても熱心であるべきだ。

2017年7月22日土曜日

現代都市政策研究会2017年7月例会案内


現代都市政策研究会2017年7月例会

テーマ「エコミュージアムの現状~フランス・ベルギーを視察して~」

講師 矢野勝己会員(社会福祉法人授恵会 業務執行理事、三鷹市障がい者自立センターゆー・あい 施設長)

私は、教育委員会で文化財保護行政に9年間また財団における芸術・文化事業の中で4年間、計13年間何らかの形で文化財に係る仕事をしてきました。その中において、フランスで1960年代後半に誕生したエコミュージアムの概念に共感し、三鷹市の基本計画に位置付けるように提案し、市としても推進を図ってきているところです。

 一昨年の8月下旬に日本エコミュージアム研究会の海外視察に同行し、フランスとベルギーのエコミュージアムを視察してきました。あのテロの直前になります。研究会では、10数年ぶりの海外視察とのことでした。同行の方は、ほとんど大学の教員でした。今回の視察先に以前視察された方は3名いましたが、いずれも17年前であり、変遷を辿ることも目的のひとつでした。

 その結果、必ずしも順調に発展しているのではなく、新たな困難に直面していることが判明しました。市民の参画は日本の方がむしろ進んでいることも分かりました。

 また、ミュージアムとしての質の高さや理念の具現化には学ぶことが多かったのも事実です。 日本ではあまり知られていない発祥の地でのエコミュージアムの現状を、スライドなどを交えてお伝えいたします。(文責 矢野勝己)

 1.日時 2017年(平成29年)7月30日(日)午後2時~午後4時30分

2.場所 三鷹駅前コミュニティーセンター4階会議室()

現代都市政策研究会2017年6月例会感想


ワークショップに参加して

R.       T.

 最近の勉強会はワークショップが多い。研修型では一方向だから、ということなのだろうが、時間の制約の中でワークショップを成立させ、成功させるのは、とても難しい。今回も実質2時間程度で、課題の原因・背景・解決策の考察を8人前後のグループで取り組んだ。

私はこのタイプのワークショップを何度か経験しており、事前に少しは考えて来たものの、その場になるとうまく言葉にできなかったり、多くの意見を出すべきなのに、他の方と意見が重なったりと、歯がゆい思いをした。しかし、グループの皆さんの意見を聞くうち、自分では思いもよらなかった発想や策が多く出てきて、ワークショップの醍醐味を大いに感じることができた。

また、グループの発表者という大役を仰せつかり、壮大な付箋の広がりをつたなくではあったが、まとめて発表させていただいた。最後には嶋田先生のまとめもあったが、互いの班の付箋の広がりを観察しあう時間が欲しかった。

2017年6月23日金曜日

現代都市政策研究会2017年6月例会案内


現代都市政策研究会20176月例会

ワークショップ テーマ (仮題)「行政現場でみられる形式的・硬直的対応事例から、その背景や問題を分析し、解決の糸口を探る」

 嶋田暁文九州大学準教授が研究代表をしている研究プロジェクトでは、例えば、東日本大震災の際、「500人いる避難所に300人分の布団が送られてきたが、500人全員に渡せないので不公平になるとのことから避難者に布団を配らなかった」といった事例かあったとのこと。このような自治体現場に偏在する「形式的・硬直的対応」問題にはどのような事例があるのか、そしてこのような事例にどのように対応をしていけばよいのかを考えるプロジェクトとのことです。

嶋田先生からは、都市研の皆さんに自身または周辺の職員で体験または見聞きした「形式的・硬直的対応」事例についてできるだけ挙げてもらいたいこと、また事例を基に都市研の皆さんと議論をしたいとの申し入れがありました。現在、事例については、何人かの都市研メンバーに事例だしをお願いしているところです。

ついては、これら事例から数を絞って、当日、参加者の皆さんとワークショップ形式で、事例の背景や問題を分析し、解決の糸口を探ってみたいと思います。(文責 室地)

1.日時 2017(平成29)625()午後130分~午後430

2.場所 三鷹駅前コミュニティーセンター4階会議室(1)

3.参加予定者

都市研会員&嶋田暁文・九州大学準教授、澤田道夫・熊本県立大学準教授 森裕亮・北九州市立大学準教授 鄭ハナ・田井浩人・九州大学大学院生、今村都南雄山梨学院大学教授

 ※当日のグループ人数訳もありますので、出席される方は室地までご一報いただけると幸いです。室地アドレス murochi-t@nifty.com

現代都市政策研究会2017年5月例会感想


試みられている壮大な実験~渋谷区

T.       M.
5月例会は「ダイバーシティ(多様性社会)の実現に向けて~渋谷区多様性社会推進条例制定から新基本構想を通じて考える~」をテーマとした早川淳会員の報告だった。

話の内容は、早川さんが自治体学会誌に寄稿した「ダイバーシティ(多様性)共生社会への挑戦をベースにパワーポイントと渋谷区基本構想バンドブック「渋谷区 ちがいをちからに変える街」を使って(1)長谷川区政の流れ(2)渋谷区のダイバーシティ政策の進展(3)ダイバーシティ×インクルージョン=イノベーション!!3つに分けて話が進められた。

まず、早川さんは、長谷川区政の流れを、早川さんが1990年代にカリフォルニアへ調査に行った時のテーマになぞらへ「アフォーマティブアクション(これまで不公正な扱いを受けてきた黒人など少数派の人々に対して教育や雇用などの機会の優先権を与える)からダイバーシティ(様々な人が誰でもOKな社会)へと説明された。

そして、福祉も一部の貧困層から高齢者等普遍的福祉に変わり、また障害者の範囲も身体障害者から知的、精神、難病、さらにはLGBTなども含み、広がっていることを考えると、税の再配分による福祉(公助)が成り立たなくなり、お互いが助け合う(共助)の世の中になるのではないか。そんなことを考えると、従来の福祉をどう捉えたらよいか早川さんからの問題提起もあった。

渋谷区のダイバーシティ政策の進展において象徴的なのが渋谷区新基本構想ハンドブック「渋谷区 ちがいをちからに変える街」だ。早川さん曰く、詩のような基本構想と表現したように、子育て・教育・生涯学習、福祉といった7つのテーマごとにつづられている。理念はもっともなのだが、理念をどのように政策に結び付けていくのかが肝なのだがと心配してしまうのは、長年、行政マンをしていた私の性(さが)だろうか。

「ダイバーシティ×インクルージョン=リノベーション」、つまり、多様性を包摂する社会こそが新たなか革新を起こすといった意味だろうか。確かに早川さんの話を聞くと、そうとも思える。

意見交換では、(1)「共助」が強調され過ぎていないか(2)コンセプトをどう政策に結び付けていくのか(3)ダイバーシティやインクルージョンといったお題はいいが区民の生活実感とかけ離れていないかなど様々な意見が飛び出した。

私もニューヨークやサンフランシスコへ「まちづくりと合意形成」をテーマに様々な住民活動団体のヒヤリングを行ったことがある。そこで感じたのは、アメリカでは基本的に行政(公助)は信用されておらず、そこに様々な住民団体が活動するフィールド(公助の世界)があるということだ。果たして、日本ではそこまで行政は信頼を失っているのだろうか。もちろん行政(公助)で何もかもサービスを賄うことには限界がある。しかし、「公助」をきちっと位置づけたうえで、補えない部分を皆(「共助」)でカバーしていくという発想がセオリーではないかと思うのは私だけなのだろうか?

いずれにしても、LGBTのみがマスコミで取り上げられがちだが、ダイバーシティ(多様性)社会の実現という壮大な実験が渋谷区で試みられているということを改めて感じることができた報告会だった。

2017年5月4日木曜日

現代都市政策研究会2017年度総会&5月例会案内


現代都市政策研究会2017年(平成29年)度総会ならびに5月例会開催のご案内



現代都市政策研究会総会ならびに例会を下記の通り開催いたしますのでご出席下さい。

■日時  2017年(平成29年)5月28日(日) 午後1時30分~4時30分

■場所  三鷹駅前コミュニティ・センター 4階会議室()

() 2017年(平成29年)度総会  午後1時30分~午後2時

 (議題)①2016年(平成28年)度活動報告、2016年(平成28年)度決算報告②2017年(平成29年度)活動計画案、2017年度(平成29年度)予算案③2017年(平成29年)度役員選出等 

() 5月例会  午後2時~午後4時30分

テーマ「ダイバーシティ(多様性社会)の実現に向けて~渋谷区多様性社会推進条例制定から新基本構想を通じて考える~」

講師 早川淳会員(渋谷区都市整備部まちづくり課長)

平成273月に制定された「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」(多様性社会推進条例)は、LGBTのための条例として注目されましたが、本条例全体としては、LGBTにとどまらず、ダイバーシティ(多様性)を許容する社会をつくっていこうという狙いがあります

このことは、制定後に当選した長谷部区長のもと策定され、「ちがいを ちからに 変える街」を将来像とした渋谷区の新基本構想で明らかになっています。新基本構想については、渋谷区HPの基本構想のページをご覧ください。渋谷系の野宮真貴が歌う基本構想の歌が聴けます。


障害者福祉課長として、長谷部区政の誕生からダイバーシティを実践することとなった早川が、渋谷区で何が起こっているかレポートします。果たして自治体はどこまでできるか、みなさんともに考えたいと思います。YOU MAKE SHIBUYA!

早川の実践の一端は下記サイトをご覧ください。(文責 早川)

現代都市政策研究会2017年4月例会感想


鉄道の地下化がまちを大きく変える
                                                                                                       T.       M.

. まち歩きの概要

今回は、調布市都市整備部街づくり事業課事業係長の戸谷恒一郎氏と同係主任の鬼塚知紗子氏に案内をして頂いた。期しくも当日は晴天。まち歩きにはもってこいの天気になりました。まず、調布市教育会館201会議室にて、調布市の中心市街地のまちづくりの概要の説明を受けた後、教育会館を出で、調布市駅北口にある北第1A地区市街地再開発事業の屋上に上り、そのあと調布駅前広場を抜けて、電車で国領駅へ移動。国領駅前広場から鉄道敷地上部を利用した駐輪場、障害者福祉施設、都市計画道路調布3・4・7号線アンタパス、野川の橋架け替え工事、布田駅前広場、布田駅から調布駅へつながる鉄道敷地沿道を見て、調布駅に戻りました。そして、最後は、『調布ワインバルBiBBER』で調布市の戸谷係長、鬼塚主任を囲んで懇親会を行い、解散しました。

.まち歩きで感じたこと

今回、調布駅前等のまち歩きをして感じたことは、鉄道敷地の地下化がまちにとって大きな変化の機会になるということ。それは、鉄道の高架化よりもはるかにまちに与える影響が大きいこと。調布市はその機会をうまく捉えてまちづくりを確実に進めていることとはいえ、人口23万人規模の市でまちづくりに関しての財政的負担も大きいのではないかということでした。

そして、普段は入れない調布駅北第1A地区再開発ビルの屋上に特別に入らせてもらい、

晴天の中、そこから眺める調布市市街地の景色は、絶景の一言につきました。

案内を頂いた、調布市都市整備部まちづくり事業計画係長、戸谷恒一郎さん、同係主任の鬼塚知紗子さんに感謝です!!

2017年4月18日火曜日

現代都市政策研究会2017年4月例会案内


現代都市政策研究会2017年4月例会

まち歩き「変貌する調布駅・布田駅・国領駅前地区を歩く」

(説明&案内人)  戸谷氏(調布市都市整備部街づくり事業課事業計画係長)

鬼塚氏(街づくり事業課事業計画係職員)



 現在、調布市では、20年間を4段階に区分し、京王線連続立体化交差事業(国領駅、布田駅、調布駅間)と一体となったまちづくり(京王線の地下化、駅前広場の整備、市街地再開発事業、都市計画道路・生活道路等の整備)が進められています。

現在でも、調布駅前に降り立つと昔の駅前風景とはだいぶ様変わりをしています。今回の都市研4月例会では、大きく変貌しようとしている調布駅・国領駅前地区を歩き、変わりゆく駅前地区を実感したいと思います。

説明&案内人は、現場でまちづくりの指揮をとられている調布市まちづくり事業課事業計画係長戸谷さんと職員の鬼塚さんにお願いしています。

また、視察後、打ち上げ(懇親会)も予定しています。是非、振るってご参加下さい。

なお、打ち上げ(懇親会)会場の予約の都合上、参加希望の方は、4月20日()までに室地宛にメールでご連絡ください。もちろんまち歩きのみの参加もOKです。

 (文責 室地隆彦)



.日時・集合場所

◇日時 2017年(平成29年)4月23日()  (雨天決行)

◇集合場所・時間 13時50分 調布駅中央改札口集合 14時開始

 

.主な視察内容と工程

(主な視察内容)

(1)連立事業によって生まれた線路跡地(鉄道敷地)の活用について(京王側・市側)

(2)再開発事業の3地区視察(うち1地区は屋上に上れるよう調整中)

(3)調布駅前広場整備(街路事業中)

(行程)

調布駅中央改札口(13:50)→ヒヤリング(14:00~調布市教育会館201会議室)→調布市駅周辺(15:00)→国領駅へ移動(15:25~国領駅端部⇒調布駅へ)→休憩(お茶タイム16:0030)→調布駅周辺(16:30~調布駅⇒鉄道敷地西側端部 16:50~鉄道敷地西側端部⇒調布駅)打ち上げ(懇親会) ※会場は駅近の『調布ワインバルBiBBER』を予定

.参加申し込み

(申し込み先) メールで室地宛て メールアドレス murochi-t@nifty.com

(申込期限)  2017年4月20日()まで 

現代都市政策研究会2017年1月例会感想


1月定例会「保育園建設を通じて考える子育て支援の今とこれから~」感想


T.        K. 



「保育園落ちた。日本死ね」の匿名のブログで日本中に広がった保育園の待機児問題。今や社会問題となっていますが、開園予定地の周辺住民による反対で開園できないケースが出てきています。住民の反対にどのように対応すべきか。多くの自治体で課題となる中、大石田久宗さん(会員・社会福祉法人三鷹市社会福祉事業団理事)の経験はとても参考になる例でした。



■制度が変わった。支えあいで園をつくる

 大石田さんのお話は、2017年1月22日に定例会で伺いました。概要は、保育には「認可保育園」と「無認可保育園」に大きく分かれ、「認可保育園」にも公立保育園、公設民営保育園、公私連携型民設民営保育園、民間保育園、小規模保育園、家庭的保育、事業所内保育、居宅訪問型保育とさらに別れている。さらに、子ども子育て支援新制度により保育の概念が変わった。「施し」から「ニーズに合わせる政策」となり、社会保障として基礎自治体の仕事と変わったことなど複雑な制度の解説と新制度で位置づけられた「公私連携型民設民営保育園」についても話されていました。

「公私連携型民設民営保育園」は、公立公営保育園には補助金がつかなくなる現状(地方交付税不交付団体)で自治体が関与して設立した外郭団体により保育園を運営すると民間となるため補助金が得られるようになること。公立園の保育士と連携がしやすくなり、公立と同じ方針の保育園をつくることで保育の質を高めることへつながるメリットがあるとされていました。

 そのさい、経費面だけでなく、市民にとってすばらしい保育園とは何か。新制度で保育園はニーズに対応することが求められるようになったが、サービスではなく、ニーズに対応できるようにするために、保護者、園長、保育士、事業者が支えあいで保育園をつくることが必要だとされていたことは印象に残りました。

量の増加だけに注目しがちな保育園ですが、最も考えなくてはならないのは子どもが育つ環境です。ニーズに合わせるだけではサービス競争になりかねません。今後の三鷹赤とんぼ保育園がどのようになるのか注目したいと思いました。



■保育園建設を進める力

 保育園建設に反対する住民がいる場合の対応も参考になりました。

 三鷹赤とんぼ保育園は、都市計画道路予定地と幹線道路に二面が面しているため住宅街の中に建設するケースとは異なりますが、大石田さんは市職員時代から周辺住民と人間関係があり、意見を言い合える関係にあったことで反対する人、賛成する人が見えていたとされていました。

 保育園建設で問題になるのは、対立だけが深まることにあります。この人間関係を持てることは、市の職員だったからこそと思えました。反対と建設を進めることの対立点は、YESNOの二者択一ではなく中間策もあるはずです。そこの調整ができるかできないかが建設を進めることができるかの重要なポイントです。

 事業者任せ、あるいは、担当部課まかせではなく人間関係を持つ職員がいたことで保育園建設できた好例だと思いました。

 ただし、反対に理由があれば対応するが、理由が見えない場合には戦うしかないとの覚悟を持っていたと話されていたように、必要だと職員自身が思い、対応する職員に権限が任せられていたことも力になったそうです。このあたりをフォローできる体制があるかも重要に思えました。

 また、保育園建設にあたって、隣接する公会堂の改築も行っています。住民にメリットがある事業が平行で行われると関心が保育園だけに集中しませんので注目したい手法だと思いました。

 他の自治体でも参考になると思いました。

2017年2月19日日曜日

現代都市政策研究会40周年記念イベント企画会議(2月例会)の開催のお知らせ


現代都市政策研究会40周年記念イベント企画会議(2月例会)の開催について



都市研は今年、設立40年を迎えます。

ついては、秋ごろを目途に40周年記念イベント(シンポジウムなど)を企画したいと思っています。

そこで、その準備のため、都市研会員(都市研運営委員を含む)の皆様に集まっていただき、企画内容等を検討する会議を都市研2月例会に変えて下記の通り開催致します。

是非、ご参加ください。



.日時 2017年2月26日()午後2時から午後4時30分

.場所  三鷹駅前コミュニティーセンター会議室4階会議室(2)

.議題 

(1)40周年記念イベントの内容

(2)40周年記念プロジェクトチームの発足について

(3)2017年度都市研例会企画内容

(4)その他

2017年1月19日木曜日

現代都市政策研究会2017年1月例会案内


テーマ「保育園建設を通じて考える子育て支援の今とこれから

講師 大石田久宗会員(社会福祉法人三鷹市社会福祉事業団理事)



 
日本が構造的に抱えている少子高齢化問題に立ち向かう一つの課題として、「子育て支援」がある。子育て支援策として、どのように社会で働く女性を支え、より良い子育て環境や仕組みを作っていくかが問われている。都市研でもこの間、学童保育や子ども食堂などをテーマに子育て支援に関係する例会を重ねてきた。

 その中でも「保育園落ちた。日本死ね」の匿名のブログの書き込みがセンセイショナルをよんだ「待機児童の解消」の一環としての保育園整備が、各自治体で取り組まなければならない喫緊の課題となっている。

 今回は、土地の確保や建物の建設、運営の見通し、さらには保育士の確保など様々な問題に苦しみながらも見通しを見出し、実際に保育園を建設してきた大石田会員のよりリアルな経験から、現場で起こっている保育園建設や保育園の運営を通じて、子育て支援の今とこれからについて考えたい。(文責 室地隆彦)





.日時 2017年(平成29年)1月22日()午後2時から午後4時30分


.場所 三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室(2)

現代都市政策研究会2016年12月例会感想


知らないことづくしのマイナンバー制度


                                 I.   T.  


2015年度後半から表面化したマイナンバーの問題。以前から大変なことになりそうだという予感はしていましたが、私の勤務先自治体の担当部署の混乱ぶりは、すぐ間近で見ていても予想を上回るもので、余りに気の毒でした。全職員向けのマイナンバー制度説明会を聞いても、制度の中身については分かったようで実は分からない感じがしていました。

そのような中で聞いた今回の話。和内さんの話は私にとっては目から鱗が落ちるようなものでした。マイナンバー制度のそもそもの出発点が歳入庁構想にあったことや、政権交代で利便性とセキュリティの視点が加えられたことなど(理念の無理)、冒頭から知らない話が続きました。そして法律面での無理・技術面での無理という話では、担当窓口現場で起こっている様々なトラブル・想定外の膨大な業務量といった事象が紐解かれていくような感じでした。更には、個人情報についてもビックデータの活用を視野に入れるためマイナンバー法と個人情報保護法が一体で改正されたとの話まで出ました。最後まで知らないことづくしでした。

また、懇親会の時にも感じたのですが、今回のような大がかりな法整備・事業をするにあたって、事前の制度設計段階で、国は自治体と十分な議論を尽くしたのかどうか、実際はあまり議論をしないまま制度が走り出したのでは、と疑問を持ちました。例えば「市町村は住民に個人番号を通知しなければならない」ということ一つとってみても、例えば通知の方法、やむを得ず住民票と別の場所に住んでいる人への対応(DV関係や住所不定者、施設入所者等)、通知上の氏名の文字と住民票の氏名の文字との整合性、通知に使うデータのセキュリティ、など、少し考えるだけで多くの課題・問題が出てきます。全体的な多くの課題・問題に対してしっかり議論していけば、それなりの準備期間は必要だったと思います(実際は自治体側で課題や問題を洗い出して対応していた様です)。
今後もマイナンバー制度は様々なことに活用されそうですが、まずは各自がマイナンバー制度についての理解をしていく必要があると思いました。

現代都市政策研究会2016年11月例会感想


「変わりゆく多様性のまち 渋谷駅~代官山駅を歩く」に参加して


K.   S.   


今回は渋谷コンシェルジュの皆さんの案内により、渋谷駅周辺の開発から西郷山公園をとおり賑わう代官山駅の最近の状況を見ることが出来ました。

渋谷コンシェルは渋谷区の区制75周年事業として国学院大学とコラボし行われた渋谷のまちの歴史講座に参加者の有志により6年ぐらい前より活動を行い、30人ほどの会員がいるとのこと。

 今回の集合場所はヒカリエ11階でした。きっと駅近くの大規模商業施設だからすぐたどり着けると思い油断しました。駅周辺で大規模な工事がいくつか行われており、中々たどり着けませんでした。ようやくヒカリエにたどり着くもエレベーターが中々わからず、完全なお上りさんとなりました。

ヒカリエから渋谷駅ビルの工事を上から眺めることとなった。並行して銀座線の付け替え工事も行われており、大変工事現場とこれから開発により大きく変わる様子が見受けられた。今でさえ地下通路が迷路のようで私はまた迷いそうです。井の頭線渋谷駅には岡本太郎氏の大壁画が飾られていました。どうやら原爆が投下された後の様子がモチーフのようですが。

次に東急プラザ跡もとおり、第1種再開発事業として工事が行われていました。首都高下をわたり、桜ヶ丘に入るとスラロームになった一車線の道路がありました。元々は二車線でしたが地域の要望で下り坂で走る車両の速度を抑制させようとしたとのこと。その後、西郷隆盛の弟が住んでいた辺りに造られた西郷山公園を見学しました。

TSUTAYAが運営する大人向けの店舗代官山Tサイトを横目で眺めつつ、旧朝倉家住宅に向かい観覧しました。庭園が崖線という地形を取り入れたということで二階からの眺めは遮るものもなく、明治時代は羨望が良かったのかとおもいました。元々は米穀商を営んでいたということで多くの人が出入りしたのか数多くの部屋がありました。

震災復興で建てられた同潤会アパート跡地の開発は通路に掲示された当時の写真だけがモダンな様相を表していました。

そして最後に東横線地下化にともない生まれた地上部がウッドロードとなり、いくつかの店舗が並んでいました。その入り口にあるのがクラフトビールを現地製造販売しているレストランでした。渋谷コンシェルジュの方と懇親会をし、6種類の利きビールをし、一度に多くの味を確かめました。

今回の渋谷町歩きで印象的だったのは駅前の大規模開発でした。ハチ公口の人の流れと異なる全く別の渋谷が生まれるのだという気配です。また、代官山はまた違うダイナミックさを感じました。渋谷より小回りが効くのか、新しそうな洒落た店舗がどんどん新たな流行を発信しているようでした。また、行きたくなるようなところです。渋谷コンシェルジュの方々には今回本当にお世話になりました。