2018年6月3日日曜日

都市研2018年4月例会感想




浦安の歴史を探る街歩き
                                   K.     S.

 千葉県浦安と聞くと、大方は東京ディズニーランド思う浮かべることでしょう。これは、現在の浦安のイメージであり、私達が訪れたのは過去の浦安を知るためでした。ボランティアガイド・伊藤さんの説明によれば、①浦安は漁業で栄えた漁師町であった、②浦安沖で獲れた魚介類は地元で消費する他は、江戸(東京)へ運搬・販売されていた、③地元の河川(境川)の水は飲料、食器洗い、洗濯等に使用され、文字通り地元と共存して来た、④こうした浦安を大きく変えたのは、1960年代以降の海面埋立事業、地下鉄東西線開通であり、これにより急速に市街地が拡大したとのことである。

 今回、私達が町歩きをしてみると浦安の姿は一変したが、昔を偲ばせる寺社仏閣、家並みは残されていました。また、地元の人とすれ違うと、お互いに挨拶を交わしたり、地元の高齢者の話相手になる等心温まる交流をしました。

 浦安を訪れた際には、東京ディズニーランドだけでなく、市役所庁舎前にある郷土博物館(入場無料)を視察していただきたい。ここでは、漁師町を再現した屋外施設等過去から今日に至る浦安の歴史を一目で知ることが出来る貴重な文化財が数多く展示されています。視察後は、博物館の中で営業しているレストランで郷土料理「あさりめし」(セットで税込1,100円)を食し、浦安の歴史を思い起こしていただきたい。

 最後に、浦安の地名の由来を記しておきます。旧浦安村は、1899年、当時の堀江、猫実、当代島の3つの村が合併して出来たもので「うら(海)安らかでありますように」との思いを込めて名付けられ、漁師町であったことを示すものです。浦安には他から移転して来た新住民が数多くいると思われます。こうした人達は、過去の浦安の姿、歴史をご存じないと思われます。もしそうだとしたら、今回の町歩きは浦安の新住民が知らない地元の歴史等を知る貴重な体験であったと言えます。

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