2019年5月24日金曜日

現代都市政策研究会2019年2月例会感想




川崎街歩きに参加して 

O.      Y.



東海道53次のうち、江戸を出て最初の宿場が川崎でした。江戸から近いのですが、宿泊客によって多く東海道53次のうち、江戸を出て最初の宿場が川崎の旅籠が賑わっていたということです。この施設は東海道だけではなく川崎の近世の歴史が丸ごとわかる資料館であって、見ごたえがありました。館内ガイドさんの微に入り細に入りのうんちくが楽しかったです。

多摩川の六郷の渡船に思いをはせた後は、駅西口の再開発の建物群です。開発の手法や経緯は室地さんから既にご案内をいただきましたので、以降は、私の感想などを中心にクラシック音楽の演奏で有名なミューザの建物とJR線に挟まれた一角では、今まさに地盤工事の真っ最中。ホテルやオフィスビルができるとのこと。この場所の工事が終わると、大きく変貌を遂げた川崎駅前の再開発は一段落であるとのこと。そしてJRをくぐり、東口の日進町へ。ここにあった簡易宿泊所で数年前に起きた火災では多くの死者が出たことをご記憶の方も多いと思います。日進町には今なおいくつかの簡易宿泊所がありました。もちある宿泊所からは、ツッカケの履物で玄関から出てくる男性がいたり、また別の建物の2階からは洗濯物が干されているあたり、宿泊の場というより生活の場であるということが見て取れます。もちろん、立地しているのは当たり前なのですが、自分の目で初めて見たということです。ここの一画ににあって異彩を放つ外観の「日進月歩」は、こうした簡易宿泊所を活用、再生したリノベーション事業により生まれ変わった宿泊所です。1階の談話室は有料で貸し出しも行っており、地域の子育て世代が会合に使っていて、にぎやかな笑い声に包まれることも多いそうです。しゃれたイラストが壁面を飾っていたり、なによりも清潔に保たれている室内は、女性の一人客にも好まれているということで、これには少しばかり驚きでした。私のイメージでは、中高年の男性専用の場所と思っていたので。川崎の古いものが新しい魅力を伴ってよみがえり、今まで来なかった人がやってきたということです。川崎の新旧をご案内いただいた市役所の藤原さん、そして今回の素晴らしい企画を立ててくださった岡田さん、大変ありがとうございました。








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